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女上司「君がミスするたびにキス一回しちゃおっかな」

1:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司「ちょっと来なさい!」 

男「は、はい……」 

女上司「またこんなミスして! 最近ミスが多いよ!」 

男「す、すみませぇん!」 

女上司「……あ、そうだ」 

女上司「今度から、君がミスするたびにキス一回しちゃおっかな」 

男「え……」



2:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

その後ミスは一度も無くなったという。



3:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

ミスばっかりになるだろ



7:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

ファーストミスはレモン味



6:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

期待



11:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司「さっそくだけど、この見積もり頼むわ」 

男「はい」 

女上司「ちょっと量が多いけど、くれぐれもミスがないようにね」 

男「分かりました」 

女上司「それとさっきいったこと、私は本気のつもりだから」 

男「……」スタスタ 

女上司(ふふっ、ちょっと脅かしすぎたかな)



17:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

男「できました」 

女上司「ご苦労様」 

女上司「だけどミスがあったら、なんの意味もないからね」 

男「分かってます」 

女上司「どれどれ……」 

女上司(え、ウソ……!) 

女上司「完璧だわ……!」 

男「ありがとうございます」



19:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司「男君、頼みがあるんだけど」 

男「なんでしょう」 

女上司「今度の会議で使う資料を作って欲しいの」 

男「分かりました」 

女上司「乱雑な資料だったら、ミス扱いにするからね」 

男「最善を尽くします」



21:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

男「資料、完成しました」 

女上司「ずいぶん早いじゃない。えーと……」 

女上司「!」 

女上司「なんて分かりやすい資料なの……。文章、レイアウト、グラフ、なにもかも素晴らしい!」 

男「ありがとうございます」 

女上司「……」



26:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司「ちょっと待って」 

男「はい?」 

女上司「せっかくだから、会議の進行役も任せちゃおうかな」 

男「俺でいいんですか?」 

女上司「ええ、しっかり進行しないともちろんミスと見なすからね」 

男「気をつけます」 

女上司(これは無理でしょ。会議の進行って慣れてないと難しいんだから)



29:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

男「では会議を始めます」 

男「本日は私が進行させて頂きます。よろしくお願いします」 

男「まず、最初の議題ですが……」 

女上司(うむむ……重要な会議なのに堂々としていてなかなかやるじゃない) 



男「ここまでの意見をまとめると、こうなります」 

男「他になにか意見のある方は?」 

女上司(うぐぐ……ミスらしいミスは一切ない……!)



30:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

ワイワイ… 

同僚「お前、このところすげーな!」 

男「なにが?」 

同僚「前までミスの総合商社だったのに、このところ全然ミスがないじゃん!」 

男「たまたまだよ、たまたま」 



女上司(彼がミスをしなくなったのは、私が“あれ”を言ってから……) 

女上司(これってどういうことなの!?)



31:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

すごい異名だな



35:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司「今度の飲み会、君にセッティング任せていい?」 

男「かまいませんよ」 

新人「え、それって僕の仕事じゃ……」 

女上司「いいのいいの」 

男「やらせて下さい」 

女上司「じゃ、よろしくね」 

女上司(今の時期、いい店を見つけるのは難しい……悪いけどミスってもらうからね)



36:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

同僚「カンパーイッ!」 

同僚「お前こんないい店よく見つけたなー」 

新人「ええ、安いしおいしいし……穴場ですよ!」 

男「情報誌を必死になって探したからね」 

アハハハハ… 

女上司「……」 

女上司(“必死”ってどういうことなのよ!)



37:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司(……もう間違いない) 

女上司(彼は私にキスされまいと、ミスしないよう頑張っている!) 

女上司(こうなったら……) 

女上司(意地でもキスしてやろうじゃないの! どんな手を使ってもね!) 

女上司(さっそく今日彼が向かう得意先に電話を……)ピッポッパッ 

中年『なんだね?』



39:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

はよ(ノシ 'ω')ノシ バンバン



40:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司「今日そちらに部下が伺うんですけど」 

中年『ああ、聞いてるよ。午後の一時からだったかな』 

女上司「その時……彼を怒って欲しいんです」 

中年『え、どういうこと?』 

女上司「彼がなにをいっても、怒って、怒鳴って……打ち合わせを失敗にして欲しいんです」 

中年『なるほど、調子に乗ってる部下にお灸をすえたいってところかな? いいだろう!』 

女上司「ありがとうございます」 

女上司(これで……彼は確実にミスをする!) 

女上司(はっきりいって反則技だけど……悪く思わないでね)



41:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

男「それじゃ、今日打ち合わせあるんで出かけてきます」 

女上司「うん、あの人怒ると怖いから、くれぐれも怒らせないようにね」 

男「はい、気をつけます」 

スタスタ… 

バタン… 

女上司(ふふっ、密約ができているとも知らないで……)



42:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

男「戻りました!」 

女上司「打ち合わせはどうだった?」ワクワク 

男「はい、バッチリでしたよ!」 

女上司「え!?」 

男「先方もノリノリで、いい話がいくつも決まっちゃいました!」 

女上司「……ウソついてないよね?」 

男「ウソの報告してどうするんです。すぐバレるじゃないですか」 

女上司(なんで!? どういうこと!?)



44:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司「もしもしィ!」 

中年『ああ、君かね』 

女上司「約束が違うじゃないですか! どういうことですか!?」 

中年『あ、いや、彼の口調、たたずまい、話す内容、お茶の飲み方、全てにおいて完璧だったから……』 

中年『怒るスキがなかったんだよ……』 

女上司「……!」 

中年『いやー、すまんね。しかし、素晴らしい部下を持ててよかったじゃないか』 

女上司「ったく、使えねェ!!!」 

中年『ご、ごめんなさいっ!』



45:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

こわい



46:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

これ女上司に嫌われたくなくて頑張ってるってやつだろ



47:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司「ハァ……」 

女上司(すっかりミスの常連から、ミスター・パーフェクトになっちゃって……) 

女上司(なにこれ? そんなに私にキスされたくないわけ?) 

女上司(ショックすぎる……)ハァ… 

男「課長、どうしました?」 

女上司「えっ……いえ、あの……」 

男「悩みがあるなら聞きますよ。今夜、バーにでも行きません?」 

女上司(悔しいけど、悩める女への対応も完璧だわ)



50:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

男「どうぞ、俺のオススメカクテルです」 

女上司「ありがとう」 

女上司(甘くておいしい。カクテルのチョイスもミスってない……) 

男「で、悩みがあるなら聞かせて下さいよ」 

女上司「……どうして?」 

男「え」 

女上司「どうしてそんな完璧な部下になっちゃったの?」 

女上司「どうしてミスしてくれないのぉ!!!」



49:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司の見た目 神取忍でイメージしてるわ



54:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

男「なにいってるんです。ミスをしないことのどこが悪いんですか?」 

女上司「なにも悪くない。でも……でも!」 

女上司「おかげで私は君に未だにキスできないでいる!」 

男「!」 

女上司「君がミスをしなくなったのは、私がミスするたびにキスするねっていった時からだった」 

女上司「これって私にキスされたくないから、必死に頑張ってるってことだよね?」 

女上司「ねえ、そんなに私にキスされるのは嫌? 嫌ならはっきりといって!」 

男「……」



55:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

こちとらパンツ脱いでんだよ はよスケベしろ



57:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

男「やだなぁ、逆ですよ」 

女上司「逆?」 

男「あなたからのキス……俺にとっては願ってもない話です。喉から手が出るほど欲しい」 

男「だからこそ……それを“ミスをしたから”なんて形で受け取りたくはなかった」 

男「だから俺は……必死で努力したんです」 

男「絶対ミスをしないようにと……ミスしない部下になろうと……」 

女上司「ホント……?」 

男「ええ、ホントです」 

女上司「よかったぁ……」グスッ



60:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司「私、てっきり君がそんなに私のことを嫌いなのかと……」 

男「そんなわけないじゃないですか!」 

男「あなたのことは、入社した時から憧れてましたよ!」 

女上司「ありがとう。褒め言葉までミスがないんだから」 

男「あ、だけど……どうやら俺は一回キスをしてもらわなきゃならないみたいですね」 

女上司「へ? なんで?」 

男「だって……“課長の女心を読み取れなかった”というミスを犯してしまったのですから……」 

女上司「……」



62:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

お前らはやまるなまだ超展開の可能性が微レ存



63:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司「いや……キスは二回ね」 

男「二回? どうしてです?」 

女上司「だって……今の台詞は流石にくさすぎるもん」 

男「す、すみませぇん!」 






おわり



64:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)




66:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

なかなか引き込まれたぞ 



落ちが在り来りに吸い寄せられたけど嫌いじゃない 




78:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

女上司(ガッキー)



69:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

乙 
良かったよ



77:風吹けばねたーる人:2021/03/20(土)

感動した