世界の変わった死の儀式
1. 即身仏
即身仏は、仏教の修行者が、「行」を行うことを通じ、この肉身のままで究極の悟りを開き、仏になること。1081年から1903年までに24人の僧が即身仏になりました。なお、1877年に法律によって禁止されました。
2. 吊り下げ棺
岩壁に釘で吊り下げた棺に遺体を入れて埋葬するというもの。遺体を高いところに置けば、それだけ先祖の霊に近づけるからだそうです。中国、インドネシアおよびフィリピンの各地で見られ、中国語では懸棺(悬棺)として知られている。
3. 頭蓋骨の埋葬
19世紀以前のキリバスは頭蓋骨を自宅に保管し、彼らの神が死者の魂をあの世に受け入れられるようにする習慣がありました。
人が死ぬと、遺体を3~12日自宅に安置。腐臭の対策として、周囲で葉っぱを焼いたり、口・鼻・耳に花を詰めます。またココナッツや香油で遺体を拭いたりもするそう。数年を過ごしてから、頭蓋骨を再度埋葬します。
4. 沈黙の塔
ゾロアスター教における鳥葬を行う施設である。
5. サンターラー
サンターラー(santhārā)またはサッレーカナー(sallekhanā)は、ジャイナ教の宗教行為であり、徐々に食事の量を減らしていき、最終的に断食による死を選ぶことをいう。
6. ファマディハナ
ファマディハナは先祖の遺体を墓から取り出して新しい布で包み遺体と共に踊るマダガスカルの伝統的な改葬儀式。
7. ダニ族の指の切断儀式
ダニ族は家族が亡くなると、その度に女性は必ず自分の指を関節から切り落とす。現在では禁止されているこの儀式だが、その伝統は今でも垣間見る事が出来るそうです。
8. バイキングの葬式
昔の北欧に住んでいたゲルマン人の儀式は、死者は火葬にされ、その魂は風に乗って死者の国の支配者であるオーディンの住む天国、ワルハラヘ行くと考えられるようになったそう。
9. トーテムポール
太平洋沿岸の北西部で暮らす先住民たちが作る、いくつもの人物を刻んだ柱。特にハイダ族はその先端に空洞をこしらえ、箱に収めた酋長や重要人物の亡骸を安置しました。
10. サティー
ヒンドゥー社会における慣行で、寡婦が夫の亡骸とともに焼身自殺をすること。
文化や宗教に応じていろんな方法で執り行われますが、世界中のとても変わった死者の弔い方の数々には驚かされました。