Twitterで「いいね」しただけで会社に解雇されてしまった男性現る・・・

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ツイッターの「いいね」ボタンは、他人のツイートが気に入ったときにクリックするもの。しかし、他の人に対象ツイートを広めたくなくても、「いいね」をクリックしたツイートがフォロワーに知られてしまうなどの問題点も指摘されており、Twitterは「ブックマーク機能の導入」を決定するなどの対策を取っています。そんな中、「うっかり『いいね』を押しただけで会社を解雇されてしまった」という男性の話が話題になっています。

カスタマーサービスでの対応業務中

「いいね」ボタンのせいで解雇されてしまったのは、マリオット・ホテルに勤めるロイ・ジョーンズさん。ジョーンズさんはネブラスカ州オマハにあるマリオット・ホテルのオンラインカスタマーセンターで、ホテルの公式Twitterアカウントに寄せられた世界中の顧客に対するクレームや質問に対応する仕事を行っていました。

そして、マリオット・ホテルはその時期にTwitter上で「NFLに関するアンケートに答えてくれたTwitterアカウントにホテルのリワードポイントを進呈する」というキャンペーンを行っており、ジョーンズさんはキャンペーンに発生した問題の解決にもあたっていたとのこと。

「大量のボットを作成してアンケートに回答し、リワードポイントを売却する詐欺師がTwitter上に現れたのです」とジョーンズさんは語っており、同僚と共にボットアカウントの洗い出し作業を行っていたそうですが、ボットは次から次へと増えていったため、ジョーンズさんは非常に忙しい状況に陥っていました。

by Clint Tseng

そんな中、ジョーンズさんがマリオット・ホテルのアカウントでTwitter上のボットを探していたところ、たまたまツイートラインに「マリオット・ホテルがチベットを中国とは別に国名リストにのせていることに感謝する」という内容のツイートが流れてきたとのこと。ジョーンズさんは仕事との関連が薄そうなツイートには注目せず、このツイートのこと自体もよく覚えていないとのこと。

「たぶん、『いいね』の近くにある『無視する』ボタンをクリックしようとしたのだと思います」とジョーンズさんは語っていますが、実際にはジョーンズさんは「いいね」ボタンをクリックしており、マリオット・ホテルの公式Twitterアカウントがチベットの独立を支持しているかのように見える状況となってしまいました。ジョーンズさんが「いいね」をクリックしたツイートがこれ。

ジョーンズさんもその同僚も、勤務時間中にはうっかりチベット独立支持派のツイートに「いいね」したことに気がつきませんでした。しかしその後、24時間ほどが経過してジョーンズさんを含む多くの従業員がこの事実に気づいたころには、事態は想像以上に大きくなっていました。

中国政府が憤慨

中国はチベットの独立を認めておらず、あくまでも中国の中のチベット自治区に過ぎないとしています。SNS上で多くのアカウントが「マリオット・ホテルがチベットの独立を支持している」ことに抗議する投稿をしたため、マリオット・ホテルがおそれていた炎上騒動に発展してしまいました。

by ragnar.skare

中国はマリオット・ホテルに対して1週間の間、中国国内にある300近くのマリオット・ホテルのオンライン予約をストップし、同社に公の場で謝罪することを要請しました。マリオット・ホテルのアジア部門の社長であるクレイグ・スミス氏は、チベットを中国と別に国名リストへ掲載したこと、そしてチベット独立派のツイートに「いいね」したことをチャイナデイリー誌上で謝罪しました。

ジョーンズさんはインタビューに対し、「私はSNSにおける中国関連ツイートの影響について、ホテル側から何も教育を受けていませんでした。それに、自分以外の人間も公式Twitterアカウントが『いいね』をしていたことに、約1日のあいだ気がつかなかったのです」と述べています。最初に人事部の担当者がジョーンズさんと面談することに決まったとき、ジョーンズさんは疑いを晴らす機会が巡ってきたと感じていました。ところが、実際にジョーンズさんに突きつけられたのは、3000ドル(約32万円)の退職金でジョーンズさんを解雇するという通知でした。ジョーンズさんは怒りのあまり、退職に同意する署名を未だにしていないそうです。

by Emily

「私にとっては、ホテルのカスタマーサービスは非常に重要な仕事だったのです」とジョーンズさんは語っています。ジョーンズさんは高校在籍時から薬物依存症とアルコール中毒に苦しみ、仕事を転々としていたとのこと。ところが、マリオット・ホテルの仕事では上司から勤勉さを評価されて昇進もし、18カ月にわたって勤めてきました。

インタビューに対して、ジョーンズさんは涙を流して「私は情熱を持って仕事に取り組みました。ホテルの対応は正しいものだったのでしょうか?」と述べています。

(参照元:Omaha World-Herald



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