富裕層の住民が高級車にフンが落ちることを防止するために木にトゲトゲの鳥除けスパイクを設置し、物議をかもしている。
鳥除けスパイクは通常、建物の突起やくぼみなどに鳥が留まったり、巣を作ったりすることを防ぐためのものだ。しかし英ブリストルのとある一角では、天然の木2本にこれが設置された。まさに針のむしろである。
「車の為に鳥を木にとまれなくしてしまうのは酷い」という意見が、地元の緑の党議員らの元に数多く届いている。
私有地の庭の木に設置されたトゲトゲのスパイク
木は私有地の庭に生えているものだ。住人は、BMWやアウディといった高級車を守るためだけにスパイクを設置したことを認めている。
「ここいらでは鳥のフンが大問題なんです。なぜかここに鳥が集まってくるので、車がひどく汚れてしまいます。肉食の鳥のかかしを置くなど、いろいろやりましたが一向に効果がありませんでした」と、設置した住人は語る。
車の為に野生動物と木々を傷つけるという行為が物議をかもす
鳥除けスパイクは、買い物客に鳥のフンがかかることを防止するためショッピングセンターなどで用いられている。しかし木に設置されることは珍しい。
視察した地元の緑の党議員、ポーラ・オルークは次のように話している。
「私有地であって、所有者が違法行為を行なっているわけではないことは分かっています。ですが、議会で取り上げるつもりです。合法・違法の別を問わず、見苦しいですし、文字通り鳥を木に留まれなくしてしまうなんて酷いでしょう。それも車のためだけというのですから。都市にある木々や野生動物の恩恵は忘れられがちです」
また、あるツイッターのユーザーは、以下のコメントを投稿した。
https://twitter.com/JMAGarrett/status/942719473685008384
野生動物に戦争布告。鳥が木に留まれないですって?
ブリストル、クリフトンの駐車場の上に鳩除けスパイクを発見。前代未聞では? こんなことって許される?
このツイートは7000回以上もリツイートされ、ネットコミュニティでは炎上騒ぎとなっている。
(参照元:boingboing / independent)